2016.10.24
研究者の視点
「因果関係」と「相関関係」を意識すると人生が変わることについてお話ししました。
昨日は若者たちの開催するイベント
にゲストスピーカーとして参加させて頂きました。
こんなにも熱い若者たちと話すことができてすごく勉強になりました。
貴重な時間を有意義な時間にしたいと思い、話す内容はいくつか準備していきましたが、その場で出てきた質問に対して答えるという方式をとりました。
そこで出てきた質問がたくさんあるのですが、例えば、
「やりたいことがわからない人がやりたいことを見つけるにはどうしたらいいですか?」
とか
「どういう経歴を生きてきたんですか?」
といった、質問者さまご自身のこと、私のこと両方について質問がありました。
それらに対して、私は今回「因果関係」と「相関関係」を意識して考えてみましょうということをお話ししました。また、「因果関係」と「相関関係」を意識するだけで、違った見え方ができて、人生が変わるということもお話し致しました。
例えば「コーヒーを飲むと癌になるのか?」ということについて、
数ヶ月前の新聞では、癌になると書いていたのに、その数ヶ月後には癌にならないと書いていました。これは一体どういうことが起きていたのでしょうか?
その学会の論文を見ると、コーヒーを飲む人の何%が癌になっているorなっていないというデータが中心でした。これは相関関係で説明されています。すなわち、コーヒーを飲んだ人の多くが癌になっている→コーヒを飲むと癌になる。
相関関係で明確に証明するためには、コーヒーを飲んだ人がほぼ100%癌になるという事実を提示しないと反論が出てきます。実際、コーヒーを飲んでも癌にならないという論文は、別の被験者を集めてコーヒーを飲んだ人が特別癌になる確率は上がらないというデータを出しています。
これが因果関係だとどうなるのでしょうか?
一例をあげると、「コーヒーを飲むと、体内で発癌性物質である〇〇物質が〇〇の化学式で示される反応で形成され、その〇〇物質が人の細胞のDNAに変異を発生させ、癌細胞となる。癌細胞になる割合は〇〇%から〇〇%であり、この割合が人の自己回復能力を上回ると癌になる」
どうでしょうか?因果関係で証明されると、なかなか反論がしづらくなります。この因果関係が間違っていたと言われる可能性は、この説明のどこかの因果関係が崩れた時です。
実際の人生において、相関関係が正しいと思って生きていないでしょうか?多くの人がそうだから、これが正しいと安易に思うのは相関関係で生きていることになります。人生波風立てずに生きるのであれば、相関関係で正しいと言われる道を選択していけば良いと思います。一方で、絶対こうしたいという強い思いがあるのであれば、因果関係を中心に自分のことを分析するといいと思います。
「因果関係」と「相関関係」を意識するだけで、人生が大きく変わると思って頂けたでしょうか? 今後この内容についてもっとまとめて、発表したいと思います。
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